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日本文化(一)10
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Length: 58:03, Posted : 2021-10-01 03:21
Views : 38
  • 01:00
    1. 課程片頭
  • 00:10
    2. 日本文化(一)第10講
  • 03:03
    3. 第10講 「君を恋ふ」――抒情詩集『万葉集』の恋の歌 【「戀慕君」:抒情歌集「萬葉集」的戀歌】
  • 02:29
    4. とにかく短歌または短歌形式への志向が、まず民衆の生活の中にあって、その言葉のリズム感を基礎にしながら、大陸の長い詩に啓発された知識層が、長歌を作るようになったのではなかろうか。おそらく長歌は、飛鳥・奈良時代の知識人が、外国文化の影響のもとに発明した「新体詩」である。だから、『記』・『紀』の歌謡に発し、『万葉集』で頂点に達し、『古今集』以後ほとんど滅びたのである。大陸文化の圧倒的な影響の時代が、すなわち長歌の時代であった。古代の大衆の中に深く根差したもの、日本語の抒情詩の最も古く最も長く生き延びてきたもの、
  • 02:22
    5. その中には老いの嘆きや相手方への貞節や単なる呼びかけに類するものもあるが、多くは共に夜を明かす、共に寝るということを直接に唱っている。「寝る」という語(寄寝て、率(ゐ)寝て、み寝あはず、我が寝むなど)またはそれと同じ意味の語を用いる歌は、六首に及ぶ。ここでは男女関係が、私的・心理的ではなく、集団的・肉体的である。極端な場合には、誰とてもよろしい。高浜(たかはま)の 下風(しもかぜ)さやく 妹(いも)を恋(こ)ひ 妻(つま)と言はばや 醜乙女(しとこめ)賤(しつ)も (『常陸国(ひたちのくに)風土記』)この
  • 01:33
    6. 地方民謡には、神や、農耕や、村落周辺の自然や風俗が現れる。しかしそこでも主題の最もしばしば扱われているのは、男女間の感情である。感情は「うたがき」の場合のように、集団的であるとは限らない。しばしば私的であり、特定の個人に対する恋情のように読める。そして「うたがき」の歌のように、肉体的であり、直接に感覚的であって、心理的陰影に乏しい(今日の読者には、明るく、素朴で、健康な歌ということになるだろう)。
  • 01:12
    7. 2.「古代歌謡」の鮮明な肉感性――『記』・『紀』における五・七の長歌の定型化 【古代歌謠之鮮明的肉體感性:記紀歌謠之「五・七」 長歌的定型化】
  • 01:29
    8. Slide 7
  • 02:24
    9. ほとんど同じ文句は、オオクニヌシに呼びかけるスセリビメノミコト(須勢理毘売命)の長歌にも繰り返されている。すなわちここでも、抒情詩はまだ私的・個人的な感情の表現ではなく、集団的・一般的な歌謡の世界に繋がっている。その内容は、女の腕や胸や股を歌って直接に肉感的である。 このような肉感性は、その後の日本の抒情詩よりも、むしろ例えばカーリダーサーを思わせるだろう。来るべき『万葉集』の任務は、形式の上で五・七の長歌を定型化することばかりでなく、内容の上では、抒情詩を私的・個人的な感情の表現とすることであり、「古
  • 01:36
    10. 3.『万葉集』の構成について 【關於《萬葉集》的結構】
  • 01:58
    11. 歌は、その内容により、三つに分けて、その一つを、「雑歌(ぞうか)」とする。賀・宴・旅・伝説・その他に係る。その二を「相聞(そうもん)」とし、人間相互の感情に係る。その大部分は、「恋」の歌だが、また親子・兄弟姉妹の情に触れたものもある。その三は、「挽歌(ばんか)」で、死者に寄せる。この分類は、中国の詩の分類名を採用して成ったらしい。表記は、漢字の意を生かして和訓したものと、意を捨てて音を生かしたもの(いわゆる「万葉仮名」)との、混用による。
  • 01:44
    12. 4. 『万葉集』の感受性と技巧性について――天皇家と その親族の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性:天皇家族親屬之歌】
  • 03:16
    13. 兄が弟の女を奪い、その女が再び弟と歓を通じるのは、当時の禁忌ではなかったが、特殊の状況には違いなかったろう。そのことが「人妻ゆゑに」の一句にも出ている。しかし、特殊な状況は、単に額田王をめぐってばかりではなく、政治的な意味でも極度の緊張を孕むものであった。現に兄の死後、弟は兄の子(大友皇子)を攻(せ)め滅ぼして、王権を取ったのである(壬申の乱)。二人の当事者(額田王と大海人皇子)は、それぞれの立場から複雑な感情を、その贈答の歌に込めていたに違いない。
  • 03:01
    14. 5. 『万葉集』の感受性と技巧性について――宮廷詩人 柿本人麿の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 宮廷詩人柿本人麿之歌】
  • 00:03
    15. 大意は、死せる皇女の夫(片恋嬬(かたこいつま))の悲しみを見ると、慰める術もない、ということにすぎない。そこに「鵺鳥(ぬえとり)」「朝鳥」「夏草」「夕星(ゆうつづ)」「大船」の多彩な連想が加えられて、流れるような一首を作る。その連想の多くが、身辺の自然的環境に係ることは、注意に値するだろう。枕詞も序詞も既に人麿以前に発達していた。しかし人麿ほど徹底的にその効果を利用し尽くした詩人は、以前にもなく、以後にもない。
  • 00:02
    16. 5. 『万葉集』の感受性と技巧性について――宮廷詩人 柿本人麿の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 宮廷詩人柿本人麿之歌】
  • 02:31
    17. 大意は、死せる皇女の夫(片恋嬬(かたこいつま))の悲しみを見ると、慰める術もない、ということにすぎない。そこに「鵺鳥(ぬえとり)」「朝鳥」「夏草」「夕星(ゆうつづ)」「大船」の多彩な連想が加えられて、流れるような一首を作る。その連想の多くが、身辺の自然的環境に係ることは、注意に値するだろう。枕詞も序詞も既に人麿以前に発達していた。しかし人麿ほど徹底的にその効果を利用し尽くした詩人は、以前にもなく、以後にもない。
  • 01:43
    18. 男が別居の妻を訪ねる結婚の形式と、「一目」を避けて、しばしば妻のもとへ行くことを躊躇った事情(同じ事情は、人麿以前の歌にも繰り返されていて、よく分からぬところもるが)は、七世紀の日本の風習である。しかしその悔恨の念は、時代と場所を超えて、誰のものでもあり得るだろう。突然の訃報を聞いた詩人は「言はむ術」「為むすべ」を知らない。放心してただ一人、女がよく出かけた市場へ行く。
  • 01:01
    19. 「玉襷(たまたすき)」と「玉桙(たまほこ)」★は、枕詞である。しかしその他のすべての言葉は、市場に佇立する男を簡潔に、正確に、描き出す。そこでは妻の居なくなった後にも、日常生活が何事もなかったかのように続いている。道行く人が一人も妻に似ていない。というのは、道行く人の世界と詩人の世界とが断絶したということであろう。人間の公的な挽歌では、多彩な言葉の積み重ねが、感動を創り出すのに足らなかった。私的な挽歌では、事情が逆転し、強い人間的な感情が、控え目な言葉で語られる日常生活の些事(さじ)に無限の意味が与えてい
  • 00:01
    20. 参考文献(1)枕詞と序詞(https://biz.trans-suite.jp/19319#i-2)「枕詞(まくらことば)」は和歌の修飾語「枕詞」は「まくらことば」と読み、『古事記』や『日本書紀』にも使われています。主に和歌などに用いられる古典的な修飾語で、修飾あるいは句の調子を整えるために特定の語句の前に置かれる語句です。一般的に5音の語句が多く用いられており、現代語に訳されることはないものの意味が全くないわけでもないため、「枕詞」の扱い方を理解するためには多少の知識が必要です。
  • 01:59
    21. 「玉襷(たまたすき)」と「玉桙(たまほこ)」★は、枕詞である。しかしその他のすべての言葉は、市場に佇立する男を簡潔に、正確に、描き出す。そこでは妻の居なくなった後にも、日常生活が何事もなかったかのように続いている。道行く人が一人も妻に似ていない。というのは、道行く人の世界と詩人の世界とが断絶したということであろう。人間の公的な挽歌では、多彩な言葉の積み重ねが、感動を創り出すのに足らなかった。私的な挽歌では、事情が逆転し、強い人間的な感情が、控え目な言葉で語られる日常生活の些事(さじ)に無限の意味が与えてい
  • 00:28
    22. 参考文献(1)枕詞と序詞(https://biz.trans-suite.jp/19319#i-2)「枕詞(まくらことば)」は和歌の修飾語「枕詞」は「まくらことば」と読み、『古事記』や『日本書紀』にも使われています。主に和歌などに用いられる古典的な修飾語で、修飾あるいは句の調子を整えるために特定の語句の前に置かれる語句です。一般的に5音の語句が多く用いられており、現代語に訳されることはないものの意味が全くないわけでもないため、「枕詞」の扱い方を理解するためには多少の知識が必要です。
  • 00:17
    23. 「枕詞」は対で使われる 「枕詞」においては、修飾する語と修飾される語とは固定されていて、たとえば「あおによし」という枕詞のあとには、必ず「奈良」が続く決まりになっています。「あおによし」の「あおに」は「青丹」で、奈良地方で採れる青土のことです。 また「ぬばたまの」は、「夜」や「髪」など黒いものを修飾する「枕詞」ですが、黒い草の実のことを指す「ぬばたま」という言葉を用いることで、対象となるものの黒さを際立たせています。これらの事例から分かるように、修飾する語句を象徴したりたとえたりする言葉が「枕詞」
  • 00:15
    24. 意味がわからない「枕詞」も 「枕詞」のなかには、意味がよく分からなくなっているものもあります。たとえば「山」や「峰」に掛かる「あしひきの」は、足を引きつつ登ること、あるいは山すそが長く引くことを意味しているのではないかといわれいますが、確定することはできなくなっているのです。 「枕詞」には前置きという意味も 「枕詞」は和歌の修飾語という意味のほかに前置きという意味もあり、現代ではこの意味で用いられることが一般的です。 ビジネスの現場でも用件だけを述べるのではなく、本題の前にひとこと「枕詞」を置
  • 00:00
    25. 特に相手が喜ばないようなことを伝えなければならないときに「枕詞」は重宝で、「申し上げにくいのですが」「恐縮ですが」などと前置きすることにより、相手の気持ちをやわらげることができます。 とはいえ「枕詞」を多用しすぎることで冗長になり、肝心の用件が伝わりづらくなっては本末転倒です。また、言葉が上滑りしてしまい誠意が感じられなくなる恐れもあるため、「枕詞」の使いすぎにはご注意ください。
  • 00:37
    26. 「枕詞」と「序詞」の違い「枕詞」と「序詞」の違いは自由度の高さ 「枕詞」に似た使い方をする言葉に、「序詞」があります。「序詞」は「じょことば」と読みますが、「枕詞」と同様に和歌などで用いられる修飾語で、特定の語の前に置いて比喩や掛詞としての役割のほか、韻を踏む働きをします。 「枕詞」と異なる点は、言葉の長さや対になる語句に決まりがないことで、作者が自由に創作することができます。
  • 00:34
    27. 平安期すでに人気薄だった「枕詞」 「枕詞」は平安期に入ると人気が低下し、あまり用いられなくなりました。そのため、百人一首で用いられている事例は思いのほか少なく、わずか6つしかありません。 「枕詞」は奈良時代以前に誕生したため、平安期にはすでに意味がよく分からなくなってしまったものが少なくなかったことと、用法が固定されていることが自由な創作の妨げになると敬遠されるようになったことが、人気低下の理由とみられています。
  • 01:52
    28. 6.『万葉集』の感受性と技巧性について ――宮廷詩人山部赤人の歌 【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 宮廷詩人山部赤人之歌】 人麿以後の有名な宮廷詩人は、山部赤人である。その伝記は不明。宮廷御用の歌を作ったばかりでなく、いわゆる「叙景」の歌によって知られる。
  • 00:01
    29. 枕詞の用法にも典型的なように、『万葉集』の貴族上層の歌人たちは、彼らの日常生活の自然的環境に託してその感懐を述べた感懐の中心は、「相聞」に見られるように主として恋であり、悲哀が山川草木を生かしたのであり、決してその逆ではなかった。確かに「自然」に対する、そしてまた季節に対する執着と敏感さがあったということはできる。しかしその「自然」は大自然一般ではなく、極めて限られたものであり、しかも花鳥風月の特定の対象に集中しようとする傾向の著しいものであった。月の歌は多く、太陽や星の歌は極めて少ない。小舟の漕ぎ回る海
  • 00:00
    30. 6.『万葉集』の感受性と技巧性について ――宮廷詩人山部赤人の歌 【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 宮廷詩人山部赤人之歌】 人麿以後の有名な宮廷詩人は、山部赤人である。その伝記は不明。宮廷御用の歌を作ったばかりでなく、いわゆる「叙景」の歌によって知られる。
  • 02:22
    31. 枕詞の用法にも典型的なように、『万葉集』の貴族上層の歌人たちは、彼らの日常生活の自然的環境に託してその感懐を述べた感懐の中心は、「相聞」に見られるように主として恋であり、悲哀が山川草木を生かしたのであり、決してその逆ではなかった。確かに「自然」に対する、そしてまた季節に対する執着と敏感さがあったということはできる。しかしその「自然」は大自然一般ではなく、極めて限られたものであり、しかも花鳥風月の特定の対象に集中しようとする傾向の著しいものであった。月の歌は多く、太陽や星の歌は極めて少ない。小舟の漕ぎ回る海
  • 02:57
    32. 恋は望んでもこれを得難い。死別はもとより稀なる機会である。しかし身辺の風物への愛着は常にあり、「叙景」の歌作りは常に可能でなければならない。人麿は、公の歌を作り、機会に応じ、その激情を、私的な歌に託した。後者は職業的な仕事ではない。赤人は、宮廷歌人として公の歌を作り、機会の如何を問わず、必ずしも激情を待たず、職業的歌人として私的な歌を作ったのであろう。そのためには、どうしても「叙景」専門家でなければならず、どうしても先例に忠実でなければならなかった。赤人の画期的意義は、彼が最初の職業歌人であったということ
  • 02:45
    33. 7. 『万葉集』の感受性と技巧性について ――独創的な歌人山上憶良の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 獨創性歌者山上憶良之歌】
  • 01:56
    34. 8. 『万葉集』の感受性と技巧性について ――奈良朝の貴族大伴家持の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 奈良朝貴族大伴家持之歌】
  • 00:56
    35. 秋の落日に悲しさをいうのは月並みである。春のうららかさと雲雀の声に悲しさをいうのは、感情生活の極度の洗練である。おそらく奈良朝の貴族の到り得た感情生活の洗練の、これ以上のものはあり得なかった。悲しみはもはや特定の理由にならない。まさに詩人の存在そのものが悲しかったのであり、儒仏の教養には係りなく、本来現世的な土着の世界像を、宮廷で美的に洗練し尽くせば、どこに行きつくかを家持は早くも見事に示していた。平安朝の「もののあはれ」は、ここから遠くない。
  • 00:37
    36. 8. 『万葉集』の感受性と技巧性について ――奈良朝の貴族大伴家持の歌【關於《萬葉集》的感受性與技巧性: 奈良朝貴族大伴家持之歌】
  • 00:35
    37. 秋の落日に悲しさをいうのは月並みである。春のうららかさと雲雀の声に悲しさをいうのは、感情生活の極度の洗練である。おそらく奈良朝の貴族の到り得た感情生活の洗練の、これ以上のものはあり得なかった。悲しみはもはや特定の理由にならない。まさに詩人の存在そのものが悲しかったのであり、儒仏の教養には係りなく、本来現世的な土着の世界像を、宮廷で美的に洗練し尽くせば、どこに行きつくかを家持は早くも見事に示していた。平安朝の「もののあはれ」は、ここから遠くない。
  • 03:01
    38. 『万葉集』に現れた土着世界観の構造――万葉時代の恋の感情 【《萬葉集》呈現的在地世界觀的構造:萬葉時代之 戀愛感情】
  • 02:52
    39. しかし抒情詩の中心が恋の歌であることには変化がなく、そこに現れた世界観が徹底して此岸的(しがんてき)であり、当人の今・此処における感情の動きに従い、どういう種類の超越的な原理や価値をも介入させようとしていないという点では、七世紀及びそれ以前からの伝統の枠の中に止まる。天平の仏教美術の黄金時代にさえも、仏教の彼岸思想は、貴族支配層の心を捉えていなかった。
  • 00:59
    40. 課程片尾
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Length: 58:03, Posted : 2021-10-01 03:21
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